木曜日の勤務は朝から雨、世間は色々と揉めているのでお客さん減るかな?との予想に反して忙しい。お昼頃に乗せたお客さんから「300人超えたねー」と聞いて話が盛り上がるが、この騒ぎで夏の旅行は諦めたとの事だった。せっかくの息抜きなのに、心底楽しめないバカンスはなんかヤダなと。
私は梅雨が明けたらツーリングは続行する。
自分で出来る事に集中しよ〜。
さて、先週4年ぶりに歯医者に行ったらアッサリ抜歯された箇所が痛くて仕方ない←自業自得
おかげで唯一の楽しみの食と酒さえ無い日々が数日続いているのだが、コレが意外と何とかなるもんだなと。そもそも食欲が失せてるので3日間ほど断食状態なのだけども辛くならない、逆にこれは痩せるチャンスか!と密かに嬉しかったりもする。治療が終われば反動が怖いけど世間はこの有り様、仕事もこの状況、節約にもなって丁度良いかなっと。
自粛中の自粛の自粛か...←何言ってるか...
治療を終えたら絶対極上の鰻を食うぞ!!!!
ところで先日再開されたMoto Gp第二戦。第一戦後にコロナの影響を受け長らく期間が空いたので事実上の開幕戦。久しぶりに鑑賞したレースはとてもエキサイティングな物だった。
ここ数年はマルク・マルケスを倒すのは果たして誰か?状態で異次元の走りを見せる彼に敵無し状態が続いている。そんな中、昨年若干20歳でデビューしたフランス人ライダーが後半に見せたあと一歩で優勝!の走りはマルケス一人舞台の終焉を予感させる出来事。
第二戦も予選トップのタイムを叩き出し堂々のポールポジションからのスタート。同じ列にはビニャーレス、マルケスが並ぶ。
レース一週目はビニャーレスがトップに出るとすかさずマルケスが仕掛けてトップへ。
路面温度が50℃を超えるバッドコンディションもお構い無し、彼の頭には様子見とか慎重にとかプレッシャーと言う言葉は無いのだろうなー、なんて思いながら見ていると3週目にコースアウト。
コース上でバランスを崩し一旦転倒したのを立て直したのもアホだが、コース外の砂利道で転倒しないのもアホだ。
いやー、ちょっとこの人異次元過ぎる。他の選手ならほぼ回復不可能な状況を瞬時に二度も立て直した。高速コーナで一瞬とは言え完全にバイクは転倒状態、その時の傾斜角度は確かに67℃(!!!)だった。フロントが滑ったのだけど肘や体で体勢を立て直したもののそのままコースアウト、高速で深いグラベル(砂利道)に突っ込んでも尚軽〜くバランス維持→そのまま何事も無かったかのようにコースに復帰。トップから一気に18位まで脱落してしまった。
さてここから、更にアホ異次元状態が加速する。
コースアウトのリプレイ映像が流れている間に16位に浮上。え?となっていたら、流石のマルケスも動揺しているからなのか走りに乱れが見受けられた。
トップ争いはビニャーレス、新人のクアルタラロ、ミラーの争い。
クアルタラロが2位に浮上するとマルケスは14位に浮上。1周する間に2台づつ抜き去っている。
あれは動揺では無かった。リミッターが外れた瞬間だった。
うおおおおおおおおおおおおおお〜!!!的な。←語彙...
残り16周(全部で25周)になると、ビニャーレスのミスをついてトップに浮上したクアルタラロ&マルケスも10位に浮上。
バリバリ伝説かよ!!
これはもう漫画の世界、100分のコンマ何秒を競う世界で普通こんな事は有り得ない。
100歩譲っって10位以下の選手とマルケスの技術の差は大きいとしても、言うても全員世界選抜、トップクラスの選手達。簡単に順位を上げすぎだ。
ただでさえ気温が上昇、路面温度が50℃超え、タイヤの消耗が激しいので慎重な走りが要求される中、しかもその結果としてのアクシデントに見舞われているのに構わず振り切ってしまっているマルケス選手。
このいかなる状況下においてもここまで常に全力投球の姿勢ってちょっと他のスポーツでも見た事が無い。大体命が掛かっている訳だし。
レースは残り13周。念願の初優勝が見えて来たのは良いがまだまだレースは中盤、ペース配分を綿密に行ってタイヤの消耗をコントロールすると言う高度な走行スキルが求められるトップのクアルタラロと、まるで漫画のような驚異的な追い上げを見せるマルケスとの現実と非現実的な走りのギャップは、もうこの時点で今年のベストバウト!!
残り7周となって後半に突入する頃にはマルケスは5番手に浮上、タイヤの消耗も他の選手よりも格段に激しいのに上位選手達をもいとも簡単に抜き去ってしまう。
そして残り5周となって再び3位の表彰台圏内にまで追いついてしまった。ところが...
残り4周、2位のビニャーレスのイン側に食い込み差を縮めようした時にハイサイド。
バイクから大きく弾き飛ばされてコースアウト、グラベルに激しく打ち付けられるマルケスの姿が映し出された。
レースは新人のクアルタラロが念願の初優勝を果たして幕を閉じた。
無事に走りきってベテラン勢を抑えての見事な優勝だった。ヤマハとしてもサテライトチームとしては10年ぶりの優勝。
一方でマルケスの魂を揺さぶる走り。タイヤの限界を超え表彰台圏内に入って過酷な状況で尚更に頂点を目指した。マルケスはこの転倒で右上腕骨を骨折、即座に緊急手術を行った。
なんと!続く第3戦アンダルシアには出場の予定らしい
※医師からの出走許可を得た時点で実際に走行可能かは別として走る気満々。
ちなみにレースは後2日後だ。←コロナで過密スケジュール
マルケス選手→骨折→手術でチタンプレートで内部固定
クラッチロー選手ー→骨折→手術でボルトを入れ第3戦出場予定
リンス選手→右肩骨折→第二戦は欠場していたが第3戦は出場との事
ボルトやプレートよりもどこか頭のネジが外れているはずなので検査...
この人達ちょっとおかしい。他のスポーツではまず有り得ない。
歯が痛い場合では無いと思いました。
お!あった!(※転倒シーンは衝撃映像です)
2018年優勝時のマルケス選手。日本GPにて。
クアルタラロって昨年まではクワッタハッホって言ってたよねー。