黒澤作品を見ると続けて他の代表作が見たくなる。「羅生門」の鑑賞後は「七人の侍」を堪能し、続けて個人的に大好きな「用心棒」や「椿三十郎」の鑑賞となるのはいつもの事。→(その後は「天国と地獄」となる)これらの作品は世界的にも有名で関連記事も多いので詳しくは他を参照、ここでは時代劇について思う事を。
boulangeriemanna545.hatenablog.com
私が時代劇に惹かれるのは格闘技好きから来ていて、やるかやられるか?の瀬戸際の緊張感は武士や侍を題材にした物が野球のバットや剣道の竹の素振りと重なって想像し易かった。中でも黒澤作品はそれまであった歌舞伎などからくる舞台演技的な殺陣に疑問を持ち徹底的にリアルを追求した殺陣となっているので感情移入しやすい。←映画の中のリアルです
真剣の平均的な重量は800g〜1.5Kと言われており、この重量は丁度高校野球の金属バット〜プロ用の木製バットの範囲内。一方剣道の竹刀は小学生用の300g後半から大人用はせいぜい500g前後、剣道と野球の経験がある事から(3年ほどだけど)各重量の棒を振る感覚がる。その経験から感じる事は、800gを超える長い刃物は腕の力だけでは振ることさえままならないし、ましてや相手を仕留めるとなってはより力の入った一振り&正確な太刀筋が求められるので片手で刀を持った殺陣はあまりにも現実的では無い。また、テレビなどの時代劇にありがちな小手先のチャンバラをこの重量の真剣で行う場合は3分も経てば肩で息をし腕も感覚が無くなるほど体力を消耗する事は容易に想像する事が出来る。あれは竹刀の重量ならば可能な動きで、刃物を持った物同士の一対一の決闘となるとカウンターの取り合い、突くにせよ切るにせよ刀が相手に当たった時点で致命傷となる戦いにおいては刀同士がぶつかり合う場面は実際にはかなり少ないと感じる。よってキンキンキン!とやたらと金属音の多い殺陣を見ただけで興醒めしてしまいます。
話が逸れたが、剣道と野球はどちらも究極の一振りを目指してひたすら素振りを行う練習が付き物で毎日単調な反復練習が続くのだけど、ある日突然腕や体が軽くなって力まずとも最速のスイングが出る時がある。これはボールを投げる時にも言える事なんだけど、腕が鞭のようにしなって何度投げても思った通りの所に最速で行く。面白いのはそんな時は本人ではなく周囲の指摘で気づく事。←何千、何万とやっていてそんな体験は数えるほど。
プロや達人と言われる人達はその領域にいつでも到達する技術を備えていてまさに心技体が一つになっている状態をいつでも発動または継続して維持する事が優れていると言う事。なので部活や習い事と違って3年どころか何十年も自分の内部と向き合って磨き込まれた技ってその裏にある途方も無い鍛錬が想像出来る。
前置きが随分と長くなったけど、良く仕事をする上で最低3年は我慢せよ?見たいな言い回しがある。食の世界も例に漏れず職人気質な文化があるので修行時代は黙って雑用をしながら技術を盗め!見たいなノリが確かにあって私はそんな思想は
なんか無駄だなー
と思う派で、実際に最初から包み隠さず何でも丁寧に教えれば技術取得の時短になるのも体感した事もある。だけども、人生の中で一度くらいは一つの事に没頭するのも良い経験で、それがあるから今の最悪な状況も乗り越えてこられたのかな?てのもある。
今朝のテレビでコロナ禍によってリサイクルショップに物を売りに行く人が急増していると言うニュースをやっていた。お家時間が余ってギター購入者も急増したのだけど半年後には売られる率も高いらしい。笑
そろそろ買いたいギターが決まりつつある。今度は挫折しない為に自分に言い聞かせるように記事にした。
いつもより贅沢に。←これで?
この初めての日本酒「越乃雪椿」は好み! だった。精米歩合60%、中辛と言われるやつでまろやかな風味は甘味があってフルーティ、スッキリとキレのある感じは辛口で食べ物を選ばない。この後何故か肉じゃが→具沢山年越し蕎麦となるので飲みっぱなしである。笑