2月に入ってまた一つ歳を取った。半世紀以上生きて来てこうして無事に歳をとるのも、永く生きながらえたとしてもあと20数回。20年と言えばたしかに長いけど、もうあと20回を切るのかな?と思えば何だか儚く思えてくる。この歳になると流石に誕生日などはどうでも良いのだけども、そう考えるとこうしてボケーーーと音楽観賞している時間さえもなんとも貴重な時間となる。←ちゃんとしろw
酒など飲みながらカッコ良いギターリフに酔いしれ、ボーカルの歌声に聞き耳を立てつつその他の楽器の音を個別に堪能する。なんてこと無い楽しみもあと何回?てな具合に考えると日常さえもが心に残るね。
さて、ダマンドクリームの使い所はやはりパンを焼くしか無いのか?と言う感じで、簡単な菓子パンを焼いて見た。
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↑この時のものが余っている!
福岡には紆余曲折を経て現在に至るフランソワと言う製パンメーカーがある。現在は完全にスローブレッドをウリにしている感じなのだけども、いつも他社と一線を画した展開は常に目立った存在でもあった。それまであった普通の菓子パン(あんパンなど)のバリエーションに加え、ダマンドクリームみたいなソフトなクッキー生地を絞って焼き上げたパンに生クリームをサンドするパターンなどは30年ほど前にフランソワから登場し、それは私がパン業界に入る前の出来事だったのだけどもなんとも衝撃的な展開だった。
現在のコンビニのパン部門を見ていると、高級路線と言いつつもどこか古臭く感じてしまう商品構成で、結局歴史の繰り返しかなーなんて事も感じるけども、同時に大量生産のパンの限界も感じてしまう。
袋詰めのパンは仕事中も意識して買うようにしているし、あれはアレで良しとする部分もあるのだけども、中種法メインとなってどうしても強い発酵臭が粉の風味を消してしまっているのは残念な部分でもある。前回紹介したドーナツなどはストレート法で、家で作ると粉の風味や副材料の卵や油脂の風味も分かるようになるので是非一度お試しを。
と言う事でまずは菓子パン生地を作る。
前回のドーナツ生地をアレンジして、砂糖を増やして油脂にバターを追加して見た。(偉そうに書いているけど、その場の思いつきです 笑)
下準備
ドライイーストは事前に仕込み水の一部のぬるま湯で溶いておく
・強力粉 240g
・薄力粉 60g
・塩 5.4g
・インスタントドライイースト 3g
・砂糖 60g
・バター 30g
・サラダ油 30g
・卵 30g
・ぬるま湯 150cc
配合だけ見てもこのブログ過去最高に柔らかい生地となり、予想通り一塊になるまでに10分くらい掛かった。この記事を見て試してみた人は、前半で「これ、本当にまとまるの?」と感じる事だろう。
しかしこの柔らかい配合でもお店の機械(ミキサー)で捏ねると固めの生地。(出来上がりは割と締まった生地となるし)
菓子パン、調理パン、調理ドーナツなどの日本生まれの生地は、アメリカ&カナダ産の小麦粉の性質を十分に理解した上で、日本独自の縦型ミキサーと共に発展したのだなーと改めて実感した。
20分ほど捏ねてようやくまとまった生地。
じわりと汗が出て
「かーーー!!ハイボール!うんめぇーーーーーーーー!!!!」(悟空の声で)
となった所で次回に続く...