もともと50年ほど前から食パンが有名、その店の食パンに惚れ込んでこの世界に入ったってのもあってか、高級食パン、食パン専門店などの記事は特に目に付く。食パンを極めれば食ってイケる!←失敗した人w そんな事を思ったのも遠い記憶で懐かしい。
さて、近年のちょっとした食パンブームに合わせるかのように家庭用の高級オーブンも進化を遂げている。
しかし...
小型でハイパワー、スチーム機能なんてのもあって数万円で販売しているのも見かけるんだけでも、家庭用オーブンの高級化にはここだけの話???の部分も多いと思っている。
パンの焼成って
最終発酵で80%まで膨張させた生地はオーブンにて残り20%の膨張を急激に迎える。クラスト(皮)を薄く滑らかに伸ばすと同時にクラム(中身)にも伸びを与え薄くツヤのある膜質を形成する。そして生地中のデンプンを糊化し(α化)タンパク質は熱変性して凝固、パンの形を固定する。他に大切な要素としてメイラード反応やカラメライズ反応などありますが...
熱の伝わり方には
オーブンからの熱伝導としてはおおよそ3パターン。輻射熱、対流熱、伝導熱と言われます。
輻射熱→ガスや電気などの熱源からオーブン内の壁とか底面とかによって反射されてくる熱
対流熱→空気、水蒸気、燃焼ガスと言った流動性のある媒体によって伝達される熱
伝導熱→温度が高い方から低い方へ流れる熱
などがあります。(簡単に)
そもそもこれらを効率良く働かせるためには、オーブンの大きさ、熱のパワー、オーブン内の材質、気密性などが大きく関与していて、家庭用オーブンは、大きさやパワーの時点でかなりのマイナスとなる。
外国の巨大な家庭用オーブンはその辺どうなんだろう?と興味津々ではあるのですが、だからと言って業務用のオーブンでトーストしてもこれが全く美味しくないんですね。
パンに対してオーブンが大きすぎても、焼き色がつく前にクラムの水分が飛んでカチカチにになる。それを補うためにスチーム系のやつが最近出たのだけども、外から補う水分はクラムには届きにくい。スチームメインで焼くパンもお美味しく無い。
んな事分かっているからなのか海外ではトーストする際はポップアップ式のやつが主流なんでしょうね〜。毎回あの大きいのを起動するのもねって感じもある?
ちなみにうちのは随分古いノルウェー製。(販売終了)上部に付属品を置くと、バターロールなどの小型パン、スライスしたフランスパンなどの焼き戻しも簡単です。機種選びにはどの程度の薄さ(厚さ)まで対応してるか?さえ確認すれば大丈夫かな。
boulangeriemanna545.hatenablog.com
近火の強火。特に食パンはこれに勝るものは無いと思います。安い物では2千円台からなので是非。笑
一昔前はこれが主流だったんですけどねー。
時間が経つとピョン!!と飛び出る感じも良いっすよ〜。
こちらが元祖、50年前から「耳まで柔らかい」食パン🍞