boulangerieの暇つぶし

元パン屋で都内タクドラの雑記。パン、料理(自炊)、音楽、映画、インテリア、酒、車、旅行...元嫁と質素で楽しい暮らし。

クロワッサン・ダマンド ❷

前回までの作業工程はこちらから。

 

boulangeriemanna545.hatenablog.com

 

必要な材料が揃ったらクロワッサンに準備開始!!

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ラム酒入りシロップをハケでたっぷりと塗る。

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スライスしたバナナと板チョコを適当にサンドする。

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ダマンドクリームを絞り袋を使ってたっぷりと塗る。(口金は無くても平気)

クロワッサンの形(見た目)に惑わされないように、一番高いところの中心線を想像して上手に絞る。右側のやつはクリームが右に偏っているように見えていても、バランスよく絞っていればクリームが全体を綺麗に覆ってくれる。

後は200℃のオーブンで15分ほど焼いてダマンドに焼き色を付けたら完成だ。

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熱々を食べるよりも、30分程放置して粗熱を取って食べると美味。チョコレートがちょっと生温かいくらいが最高ーーー!!!!

 

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反対側から。

少し鉄板に垂れるくらいたっぷり絞ると、鉄板に当たった部分はカリカリとした歯応え&香ばしさも増してソフトなパン生地との対比が面白い。

 

商品にするならばアーモンドスライスや粉糖でお化粧するけど一人なので当然無し。お店では前日の余ったクロワッサンを利用して作っていたので個数が限られていて希少価値が高かった伝説の商品。笑

好評なので、コレを作るために別途クロワッサンを焼いた事もあったけど、当日のクロワッサンよりも一日置いたクロワッサンで作る方が潰れずに綺麗に焼き上げる事ができたなー。

 

悪く言うと余り物で再利用商品。けれど、もう一手間〜ふた手間かけて付加価値を付けると立派な商品となる。パン屋の廃棄ロス問題は深刻だ。地域によってはもっとシンプルにした方が良い場合もあるけど、その辺は動向を見て臨機応変に。

 

冷めてもダマンドが乾燥を防いでくれて中身は案外ソフトなまま。チョコも良いアクセントになって全体をしっかりとまとめてくれる。

 

それともう一つポイントがあって、完全に脇役的なシロップをボーメ(濃度、比重の単位)20℃で作った。これ以上低くなると水っぽくなるし濃すぎても他の素材の邪魔をする。他の材料との組み合わせや分量によってシロップの糖度を変化させるのは洋菓子の世界では常識なんだけも、試作品を作る段階でシロップの糖度を微妙なラインで変化させつつベストな状態を探る事は今やパン屋でも常識になった。

 

適切なシロップの濃度(糖度)によっては、その商品がロングセラーになるかどうかにも関わってくる。お客さんがその商品を食べるシチュエーションなんかも考慮しながら決めた結果がピタリとハマると面白い。

 

昼食後のデザートに買うのか?単体で空腹時のおやつか?集中力が欠けてきたときの夜食か?

 

これは甘めなので後者やなー。

明日実際に夜食で食って見よー。